日本ダービー2025完全ガイド!熱き絆で真の頂へ!Part1 クロワデュノール

いよいよ、夢の頂上決戦――日本ダービー(東京優駿)が近づいてきました。

一年に一度、3歳馬たちが「運命」をかけて挑むこの大一番。

競馬ファンにとって、ダービーは特別なレースです。ただのGⅠではない。

それぞれの馬に、それぞれの夢と物語があり、
その一瞬一瞬にドラマが凝縮されている――それが日本ダービーです。

2025年のダービーは、混戦模様のなかにも個性豊かな実力馬が揃いました。

その中で、「一番の注目馬」と言っても過言ではないのが
今回ご紹介する――クロワデュノールと北村友一騎手のコンビです。

華やかな血統、劇的な成長曲線、そして北村騎手との絆。
彼らが歩んできた軌跡を、データエモーションの両面から徹底解説していきます!

この記事は次のような人におすすめ!
    • 最近競馬に興味を持ったばかり!
    • 日本ダービーが待ちきれない!
    • お祭りをより楽しみたい!

①プロフィールと戦績

馬名 クロワデュノール(牡3)
キタサンブラック
母(母父) ライジングクロス(Cape Cross)
生産牧場 ノーザンファーム(北海道安平町)
生年月日 2022/03/21
馬主 サンデーレーシング
所属厩舎 栗東・斉藤崇史厩舎
毛色 青鹿毛
通算成績 4戦3勝 [3-1-0-0](重賞2勝)
主な勝鞍 ホープフルS(GI)東京スポーツ杯2歳S(GII)
前走成績 皐月賞2着

「クロワデュノール(Croix du Nord)」という名は、フランス語で「北十字星」を意味します。

これは夜空に輝く星々の並びから名付けられた言葉で、暗闇の中で進むべき道を照らす“導きの星”とも解釈されます。

その名にふさわしく、クロワデュノールは混戦の3歳世代の中で、希望の光を放つ存在として注目されていますね。

父は言わずと知れた名馬キタサンブラック

現役時代はG1を7勝し2016年、2017年の年度代表馬に輝き、「最強」の名をほしいままにしました。

種牡馬としても、すでにイクイノックス、ソールオリエンスといった名だたるG1馬を輩出。

パワーとスタミナを兼ね備えたキタサンブラック産駒は、近年のクラシック戦線で確固たる地位を築いています。

そんな父の血を受け継ぐクロワデュノールは、中距離での持続力と、安定した先行力が最大の武器。

ゲートが安定して早く、先行して早い上りを使って勝ち星をあげてきました。

見た目も青鹿毛の艶やかな黒で、その堂々たる立ち姿にも貫禄が漂います。

まさに「北十字星」が示すように、混迷する3歳路線において道しるべとなる一頭。
日本ダービーという大舞台で、その存在がいかに輝くのか、大いに注目が集まっています。

②クロワデュノールと北村友一の軌跡

デビュー戦から漂う風格

2024年6月、東京競馬場での芝1800メートル新馬戦。

クロワデュノールは、3番人気とそこまで大きな注目を集めることのない2歳馬に過ぎませんでした。

しかし、ゴールを駆け抜けたその瞬間――見る者すべてが、その才能に息を飲みました。

道中は2番手に控え、4コーナーでスッと外へ。

内から粘る1番人気のアルレッキーノにプレッシャーをかけ、直線では一騎打ちの様相に。

そして、最後の最後で力強く前へと抜け出したクロワデュノールは、1分46秒7という新馬戦の東京レコードタイムを叩き出してゴール板を駆け抜けました。

このレースが、ただの新馬戦ではなかったことは歴史が証明しています。

ダノンエアズロック、ユーバーレーベン。過去にこのレースを勝った馬たちは、のちに大舞台で名を馳せました。
そしてネット上ではすぐさまこんな声が広がりました。
「またキタサンブラックが怪物を出した」「北村友一、三冠馬との出会い」――。

さらにファンの心を揺さぶったのは、その“血と絆”でした。

斉藤崇史厩舎 × 北村友一騎手 × サンデーレーシング

この布陣に心を動かされた競馬ファンも多かったのではないでしょうか。

かつて名牝クロノジェネシスとともにGⅠの舞台を駆け抜けた“あのトリオ”が、今度は牡馬クラシックに挑む。

しかも馬名は「北の十字架」――夜空を導く光の名を背負って。

クロワデュノールの物語は、ここから始まります。

まだ完璧じゃない未来の器

デビュー戦の圧巻な走りから約5カ月。

迎えたのは、「未来のGⅠ馬たちの登竜門」とも呼ばれる東京スポーツ杯2歳ステークス(GⅡ)

スタートからの立ち回りはまさに理想的でした。

抜群のスタートを切ったクロワデュノールは、道中を無理なく3番手で進行。

スムーズに折り合うと、4コーナーでは悠然と進出。

直線に向くと、北村騎手の軽いアクションに応え、逃げ粘るサトノシャイニングを3/4馬身差で差し切って快勝しました。

一見すると、まったく危なげのない勝利。
しかし、鞍上の北村騎手は意外なコメントを残しました。

「100点の状態ではなかったと思っています。返し馬では少しハミに頼って重さを感じましたし、体重が増えていた分、まだ本調子ではありませんでした。」

それでも勝ち切ってしまうのが、この馬のポテンシャルの証。

「そんな中でもしっかり勝ち切ってくれました。この馬の能力を強く感じました」と、北村騎手は相棒を高く評価しました。

このレースの勝利で、クロワデュノールは2戦2勝、無傷で重賞タイトルを手に入れることになります。

しかも、父キタサンブラックの産駒で、同じ舞台を制した3年前の覇者イクイノックスの姿が頭をよぎったファンも少なくなかったでしょう。

まだ“完成形”ではない。
それでも、この走り。この結果。
登竜門を突破したその先には、さらなる高みが期待されました。

ホープフルSで示した王者の資質

2024年12月、中山競馬場。2歳馬にとっての“年内最終決戦”、ホープフルステークス。

ここでクロワデュノールは、堂々たる走りで世代の頂点に立つことになります。

レースは前半1000m通過が61秒4というスローペース。

しかし後半は、GⅠ昇格後では最速の59秒1という消耗戦。
特にラスト4ハロンはすべて11秒台という、極限のスピード持続力が求められる展開となりました。

その中でクロワデュノールは、まるですべてを計算していたかのような手応えで進出

3番手からスムーズに4コーナーを回った時点で、勝負はすでに決していたかのようでした。

直線ではまっすぐ、力強く、そして迷いなく前を捕らえるその姿に、観客からもどよめきが広がります。

そして、1着で駆け抜けた瞬間――新たな“王者”の誕生が確定しました

北村友一、再びGⅠの舞台へ――絆と執念が導いた涙の勝利

また、このG1制覇にはもう一つ特別な思いが込められていました。

勝利騎手・北村友一騎手にとって、この勝利は長い闘いの果てに辿り着いた「再出発の証」でした。

2021年、阪神での落馬により、脊椎を含む重度の骨折。

400日を超えるリハビリの末、競馬界に戻ってきた北村騎手は、かつてGⅠを共に制したクロノジェネシスの引退を、観客として見届けるという悔しさと無力感を味わいました。

その後は思うように騎乗馬が集まらず、静かに時を重ねていきました。

しかし、運命は再び、かつてのパートナーである斉藤崇史調教師とサンデーレーシングによって、新たなチャンスが巡ります。

「またGⅠを勝つことができました。本当に皆さんのおかげです。馬を信じて、自分のレースに徹して、強い走りができたと思います」
――レース後、マイクを握った北村騎手は、言葉をかみしめるように、静かに涙を流していました

この勝利で、北村騎手はじつに4年ぶりとなるGⅠ制覇。

彼とクロワデュノールの物語は、「希望」を冠するこのレース名と完璧に重なり合います。

栄光への一本道、そこに横たわった“わずかな誤算”――皐月賞の悔しき敗戦

世代の頂点へ。

三冠への第一歩として、誰もがその名を信じて疑いませんでした。

2025年の皐月賞。圧倒的1番人気クロワデュノールは、クラシック三冠の本命として中山競馬場に立っていました。

評価は着実に高まっていました。

2歳時に破ったライバルたちがその後次々と重賞を制し、ホープフルステークスでの勝利の“重み”が増していたからです。

この日のクロワデュノールは、単勝オッズ1.5倍という異例の支持を集めていました。

スタートは申し分ありませんでした。

前に出たのはクロワデュノール、ミュージアムマイルはその少し後ろ。

展開としては、追う者と追われる者――クロワデュノールは常に目標とされる立場になっていました

しかし、運命のいたずらは、向正面で起こります。

外から勢いよく上がってきたファウストラーゼンに続いて、アロヒアリイ、ドラゴンブーストが動きを見せ、馬群がざわつき始めました。

その一瞬、アロヒアリイが内に斜行。連鎖的に押圧されたドラゴンブーストがクロワデュノールに接触

北村友一騎手は、やむを得ず手綱を引き、位置取りを下げるという大きなロスを強いられました。

「あれがなければ…」

そう語ったのは、調教師の斉藤崇史氏。

「向正面でぶつけられたのが痛かった。あれがなければ勝っていたと思います」と、こらえきれない悔しさをにじませました。

北村騎手も「引っ張らざるを得なかったのが本当に惜しかった」と振り返ります。

それでもクロワデュノールは、懸命に立て直し、勝ちに行く競馬を選びました。

結果は1馬身半差の2着。

しかし、不利を受けながらも、最後まで“勝ちにいった”その姿は、負けてなお強しと称えられるにふさわしいものでしょう。

③いざ日本ダービーへ!――クロワデュノールに勝機はあるのか?

前走脚質からみる不安要素

日本ダービーの舞台、東京2400mのイメージはやはり瞬発力勝負

皐月賞の舞台中山2000mとはまた違った能力が要求されます。

だからこそ、皐月賞で敗れた馬が巻き返すことが多いですが、そんな歴代チャンピオンの前走脚質に注目しました。(2013年以降のデータ)

年度 馬番 馬名 前走脚質
2013 1 キズナ 追込
2014 2 ワンアンドオンリー 差し
2015 14 ドゥラメンテ 差し
2016 3 マカヒキ 追込
2017 12 レイデオロ 追込
2018 17 ワグネリアン 追込
2019 1 ロジャーバローズ 逃げ
2020 5 コントレイル 差し
2021 10 シャフリヤール 先行
2022 13 ドウデュース 追込
2023 12 タスティエーラ 先行
2024 5 ダノンデサイル 差し

思った以上に前走後方から追い上げた馬の方が多いですね。

逃げ、先行で勝った3頭のうち、前走が皐月賞であった馬は2023年のタスティエーラのみです。

3着以内に入った馬のデータをみると、もう少し前走逃げ、先行であった割合も上がりますが、勝ちきるとなると難しいのかもしれません。

キレ勝負が本当に不安か

ここまで横綱競馬で勝ち進めてきたクロワデュノール。

一部では瞬発力勝負では分が悪いのではないかと懐疑的にみられています。

そこで名馬の登竜門ともよばれる東京スポーツ杯2歳Sの過去データを見てみましょう。

年度 馬名 上りタイム
2013 イスラボニータ 34.1
2014 サトノクラウン 33.8
2015 スマートオーディン 32.9
2016 ブレスジャーニー 33.7
2017 ワグネリアン 34.6
2018 ニシノデイジー 33.9
2019 コントレイル 33.1
2020 ダノンザキッド 33.5
2021 イクイノックス 32.9
2022 ガストリック 34.0
2023 シュトラウス 34.9
2024 クロワデュノール 33.3

このレースから3冠馬コントレイルを始め、イクイノックスやワグネリアンなどの名馬が輩出されています。

クロワデュノールがこれらの名馬に並べるかという点を上りタイムで比較すると遜色ないことがわかります。

先行してかつ上りを出せるのがクロワデュノールの強みでしょう。

皐月賞こそ上りタイムに不満が出ましたが、同じ東京コースでの実績は評価できるのではないでしょうか。

まとめ

閲覧いただきありがとうございました!

この記事で日本ダービーへの気持ちをあげていただけていれば嬉しいです!

予想記事もあげているのでぜひそちらも閲覧ください!

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